「辞めてほしくない人」が辞める前に出すサイン
📗 SES経営のOS|幸福度 第2講「え、あいつが?」——エース級の退職は、いつも突然に見えます。しかし本人の中では3か月以上前に始まっていて、サインも出ています。会社が読み方を知らないだけです。
サインは3種類
1. 発言の変化——不満を言わなくなる
最重要のサインがこれです。改善提案や不満は、「言えば変わるかもしれない」という期待の証拠であり、実は健全です。危険なのは、よく提案していた人が静かになったとき。期待をやめた人は、エネルギーを転職活動に回し始めています。会議で反対しなくなった、「別にいいですよ」が増えた——諦めの語彙です。
2. 関与の変化——新しい仕事を取りに来なくなる
次の案件の希望を聞いても「お任せします」。勉強会に来なくなる。雑談が減る。未来に関わる行動が減るのは、この会社に自分の未来を置いていない兆候です。
3. 時間の変化
平日昼の中抜けや半休が増える(面接は平日日中にあります)。有給の消化パターンが変わる。身だしなみが急に整う日がある。
気づいたら、何をするか
慰留面談を設定してはいけません。「バレている」という緊張は決断を早めるだけです。やることは、通常の1on1を前倒しして、いつも通りに聞くこと——「今の案件、自分で選んだ感ある?」「次、何やりたい?」。
そして知っておくべき事実がひとつ。カウンターオファー(引き止めの昇給)は、ほぼ効きません。決断が固まった後の提示は「辞めると言えば上がるのか」という不信を残し、残っても1年以内に辞めるケースが大半です。昇給で引き止められる段階は、とっくに過ぎています。
本当の対策は、サインが出る前にある
サインを検知してから動くのは、実は敗戦処理です。月1の1on1が回っていれば、不満は「静かになる」前に言葉として出てきます。幸福度という計器は利益より先に動く——そして幸福度より先に動くのが、この記事のサインです。
自社の計器の現在値は組織診断(14問・3分)で。Q12「この1年、辞めてほしくない人は辞めていない」に即答できなかった方は、たぶんこの記事を読むタイミングです。
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