文化は掲げるものではなく、採用と評価で証明するもの
この記事は〈企業文化〉の話です。自社の現在地は、3分の組織診断で測れます。無料・匿名です。
📗 SES経営のOS|企業文化 第3講企業文化とは「社長がいないときに起きること」——では、そのデフォルト行動はどこで作られるのか。理念研修でも、壁のポスターでもありません。会社が文化を社員に「証明」する装置は2つだけです。
誰を入れるか(採用)。誰に報いるか(評価)。
採用は、文化への投票である
1人の採用は、文化に対する1票です。スキル80点・文化適合20点の人を「即戦力だから」と採り続けると、3年後の会社は今と違う会社になっています。一人ひとりは戦力でも、票は確実に文化を薄める方向に積まれていくからです。
面接に、文化を見る質問を1つ固定してください。おすすめは——
「前職で、一番許せなかったことは何ですか?」
人が何に怒るかには、その人の価値観が最も正直に出ます。答えが自社の価値観と響き合うか。スキルの質問はいくらでも対策できますが、この質問は対策が効きません。
評価は、本音の告白である
もうひとつの装置が評価です。「うちはチームワーク重視」と言いながら、昇給するのはいつも売上の数字を持った人——このとき社員が学習するのは、掲げた言葉ではなく報酬の流れた先です。「なるほど、本音は売上か」。以降、理念研修を何回やっても、その学習は上書きされません。
チェックは簡単です。直近1年で昇給・昇格した人を並べて、その顔ぶれが「会社が大事だと言っていること」の証明になっているかを見る。人を育てた人、悪い報告を早く上げた人(文化の健康診断)、現場の信頼を積んだ人——そういう人が報われていれば、文化は言葉なしで伝わっています。
「文化採用」と「文化評価」は、ビジョンの実行部隊
ビジョンがカーネルなら、採用と評価はそれを毎日実行するランタイムです。カーネルにどれだけ美しい言葉を書いても、実行部隊が別の命令で動いていれば、動くのは実行部隊の方——制度と文化が矛盾したとき、必ず文化(実際の行動)が勝つ、という前回の法則は、ここでも同じです。
自社の判断基準が社長不在でも機能しているかは、組織診断のQ2で問うています。
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