AI時代のSES、3年後も選ばれる会社の条件
📗 SES経営のOS|AI活用 第1講「AIでSESはなくなるのか」——経営者同士の集まりで、この話題が出ない日はなくなりました。結論から言えば、なくなりません。ただし、「人月を売る商売」から「解決力を売る商売」への移行に間に合った会社だけが残ります。
何が起きているか:3つの構造変化
1. 単純作業の需要が減る
テスト、単純な実装、ドキュメント作成——AIが最も得意とする領域は、SESが最も多く人を出してきた領域と重なります。この領域の案件は、単価が下がるのではなく、案件自体が消えていきます。
2. 未経験の売り込みが難しくなる
「未経験でも現場で育つ」モデルは、現場に単純作業があることが前提でした。その入口の仕事をAIが吸収すると、未経験者を受け入れる現場が細ります。採用してから売るまでの育成が、会社の内側の仕事になるということです。
3. 顧客がAI活用を要求し始める
「御社のエンジニアはAIを使えますか」という質問は、もう始まっています。数年内にこれは「使えて当然、使えないなら選ばない」に変わります。エンジニア個人の生産性ではなく、会社としてのAI活用体制が商流の選別条件になります。
3年後も選ばれる会社の条件
条件1:AI活用が「会社の取り組み」になっている
個人任せのAI活用は、できる人とできない人の格差を放置するだけです。推進役がいて、ナレッジが共有されて、教育がある——この体制自体が営業資料になります。
条件2:育成の型を持っている
現場が育ててくれない時代、育成の型(何を、どの順で、どのレベルまで)を持つ会社と持たない会社の差は、1年で単価に現れます。育成は福利厚生ではなく、単価を作る生産設備です。
条件3:「人月」以外の売り物がある
受託・ラボ型・技術顧問・AI導入支援——形は何であれ、「人数×単価」以外の値付けができる商売を一つ持つこと。人月商売が縮む局面での保険であり、単価交渉の土俵を変えるカードでもあります。
逆説:危機はチャンスでもある
構造変化はすべての同業に平等に来ます。そして多くの会社は、日々の火消しに追われて動きません。だからこそ、先に動いた会社の差別化コストは驚くほど安い。
「AI推進チームを作った」「育成の型を文書化した」「単価以外の売り物を作った」——どれも数十万円と数か月でできることです。3年後のシェアは、いま動いたかどうかで決まります。
まず自社の現在地を知りたい方は、3分の組織診断からどうぞ。AI活用度を含む6領域で、いまの立ち位置がスコアになります。
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