📞 SES営業のOS
参画初週の放置が、半年後の単価を決めている
新しい現場に入ったエンジニアは、「知らない人」から始まります。前の現場でどれだけ信頼を積んでいても、参画先ではゼロから。そして最初の1週間でついた印象は、その後の半年を規定します。
現場側の評価は早い段階で仮決めされ、以後はその仮説を確認するモードに入ります。初週に「頼りない」と仮決めされた人がそれを覆すのには数か月かかり、その間に更新月の判断は来てしまいます。つまり、初週の出来は、半年後の継続と単価改定の初期値です。
ところが多くの会社で、この最重要期間が本人任せになっています。営業は「入場したら一段落」、次に接点があるのは何か問題が起きたとき——これは、いちばん値段のつく1週間の放置です。
会社がやることは3つ。合計1時間もかかりません
1. 参画3日目に、本人へ一報を入れる
「現場どうですか」の一本で足ります。目的は激励ではなく、初週のつまずきを初週のうちに拾うことです。環境が渡されていない、聞ける人がいない、想定と業務が違う——この種のつまずきは、3日目なら調整で直せますが、放置すると1か月後に「立ち上がりが遅い」という評価になって返ってきます。
2. 初週のうちに、現場リーダーの温度を測る
「◯◯の様子はいかがですか」と受け入れ側に一度聞いておきます。ここで拾った一言が、顧客台帳の温度の初期値になります。仮に印象が悪ければ、半年後の更新月に知るより、初週に知るほうが打てる手の数がまるで違います。
3. 「早く貢献できる小さなタスク」を営業がねだる
立ち上がりの最速ルートは、5日目までに一度「助かった」と言われることです。実力の説明より、早く片付いた小さなタスクひとつのほうが雄弁だからです。
これを本人の機転に任せず、営業が参画時の会話で仕込みます。「最初の週は、環境構築のドキュメント更新のような小さめのタスクから入らせてもらえると、早くお役に立てると思います」——受け入れ側にとっても、初週の仕事を用意する手間が省ける提案です。
初週フォローは「特別扱い」ではなく「型」にする
この3つを、参画のたびに必ず動く型にしてください。1on1が月次の定点観測だとすれば、初週フォローは着地の瞬間の管制です。頻度は少なく、1回あたりの効果は月次より大きい。
エンジニア本人の立ち上がり方は本人の資産ですが、立ち上がりやすい状況を作るのは会社の仕事です。そしてその成果は、半年後の更新テーブルの上で、継続と単価という形で返ってきます。
現場との接点が仕組みになっているかどうかは、組織診断(3分・14問)で確かめられます。