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🏢 経営向けの記事

2026-08-26|読了 約2分

参画面談で、本当に見られていたもの——使う側の本音②

前回は契約終了の裏側を書きました。今回は入口——参画面談です。

建前では、面談は「スキルの確認」の場です。しかし本音を言えば、スキルシートは面談の前に読み終わっています。読んだ上で会っているのだから、確かめたいのは紙に書いていないことです。使う側の椅子から見ていたものは、3つでした。

1. スキルシートと本人の「一致度」

最初に確かめるのはスキルの高さではなく、書いてあることと本人が一致しているかです。確かめ方は単純で、シートの1行を指してこう聞くだけです。

「ここに書いてある◯◯、具体的には何をされましたか?」

自分でやった人は、詰まらずに具体が出ます。現場に「いた」だけの人は、主語が「チームでは」になり、深掘り2回で止まります。いわゆる「盛り」は、この1往復でほぼ検出されます。

事業者側が知っておくべきなのは、盛りが検出されたときに失われるものです。落ちるのはその人だけではありません。「この会社のスキルシートは盛ってある」という学習が残り、次の提案から全員のシートが割り引いて読まれます。盛りは個人の問題ではなく、会社の信用の問題です。

2. 会話の「往復」ができるか

二つ目は、質問に答えているかどうか。それだけです。

  • 聞かれたことに、結論から答えるか
  • 知らないことを「知りません」と言えるか——ごまかす人は、現場でもごまかします
  • 質問の意図がわからないとき、聞き返せるか

面談は、現場で毎日起きる会話のシミュレーションです。技術の細部より、この往復のリズムが「この人に仕事を渡せるか」の判断材料になっていました。

3. 結局、「この人と働きたいか」

身も蓋もありませんが、最後はこれです。技術の穴は現場でふさげます。しかし態度の穴——不機嫌、他責、無反応——は現場ではふさげません。使う側は経験的にそれを知っているので、技術は「足りるか」で見て、人柄は「一緒にいられるか」で見ます。

ちなみに、見られているのは本人だけではありません。同席した営業が本人の回答を遮って補足しすぎる、その様子から「会社として本人に自信がないのだな」と読まれることもあります。同席者の振る舞いまで含めて、面談は会社の提案です。

「スキル不足でお見送り」の翻訳

不採用の理由は、本当のことを伝えにくいものです。「スキル不足」という定型句の中身が、実は2や3だったということは珍しくありません。同じ「スキル不足」を繰り返し受け取っているなら、磨くべきは技術研修ではなく面談の設計かもしれません。

事業者側がやるべきこと

  1. シートは「面談で話せること」だけ書く——盛らないことは倫理ではなく戦略です
  2. 結論から話す練習と、「わかりません、ただ◯◯なら経験があります」の練習——正直さと提案を両立させる一言を持たせる
  3. 模擬面談を一度やる——上の3つの観点でフィードバックする。30分で面談通過率は目に見えて変わります

次回は「単価はどうやって決まっていたか——査定の裏側」を書きます。