SESOSe

🏢 経営向けの記事

2026-08-08|読了 約1分

明日からできる社内AI推進——推進役・共有会・ナレッジの最小構成

AI時代のSESの回で「AI活用を会社の取り組みにせよ」と書きました。今回はその具体です。先に結論——立派な導入計画は要りません。計画を作り始めた会社は、検討会議を数か月やって止まります。必要なのは3つの部品を明日置くことです。

最小構成の3部品

1. 推進役を1人、任命する

社内で一番AIを使っている人に「推進役」という名前を付けるだけです。専任化も手当も、最初は要りません。効果は「会社として誰かが見ている」状態が生まれること。個人任せのAI活用は、できる人とできない人の格差として静かに固定されます。名前を付けた瞬間、それが会社の取り組みになります。

2. 月1回・30分の共有会

議題は固定:「先月、AIで楽になった実例」だけ。理論もツール評論も禁止、うまくいった実例のみ。1人5分×3〜4人で十分です。うまくいかなかった話は推進役が個別に拾えばいい——共有会が「AIって難しいね」の場になると、全員の心理的ハードルが上がります。

3. ナレッジ置き場

共有会で出たプロンプトや手順を貼る場所。最初は社内チャットの1チャンネルで十分です。ドキュメントが人を育てるのと同じ構造で、1人の発見が全員の装備になります。

先に「禁止事項」を決めると、加速する

意外に思われますが、利用ルールを先に示すと活用は進みます。「顧客名・顧客コードを入力しない」「常駐先での利用は現場ルールに従う」——線を引いてもらえると、人は安心して線の内側で走れるからです。線がないと、真面目な人ほど使うのをためらいます。

3か月後に手に入るもの

この最小構成を3か月回すと、実例が10個前後、プロンプト集、そして「推進役・共有会・利用ルールがある」という体制の事実が手に入ります。これがそのまま営業資料になる——その話は次の講で。

自社のAI活用が個人任せか会社の取り組みか、組織診断のQ10が問うています。