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2026-08-07|読了 約2

「ダメに見えるメンバー」の中の、隠れた戦力——見つけられていますか

リーダーをやっていると、必ず出会います。「このメンバーは、正直、戦力にならない」と思えてしまう瞬間に。

まず、そう思ってしまうこと自体を責めないでください。納期を背負って、チームの出力に責任を持てば、誰でもそう見える日があります。ただ——ひとつだけ確かめてほしいことがあります。

「ダメ」は事実ですか、それとも解釈ですか。

「全部ダメな人」は、ほぼいない

事実と解釈の切り分けを、ここでも使います。「あの人はダメだ」を事実に分解すると、たいてい「この種類の仕事がこの条件で、期待を下回った」までしか言えません。

つまり見えているのは「その人がダメ」ではなく、「いまの置き場所でダメ」です。実装が遅い人が、テストでは誰より正確だったりします。会議で話せない人が、文章では的確だったりします。コードが荒い人が、客先で誰より愛されていたりします。強みは、たいてい本人が頑張らずにできてしまうことの中にあるので、本人も周りも見落とします。

探し方は、3つ

① 本人に聞く。「何なら苦にならない?」「どの作業のとき時間を忘れる?」——評価面談ではなく、1on1の雑談の中で。本人の口から出た答えは、あなたの推測より正確です。

② 小さく試す。失敗しても取り返せる仕事で、今と違う型を一度やらせてみる。ドキュメント係、検証係、新人のチューター、客先との調整——「試す前から向いていないと分かる」は、たいてい思い込みです。

③ レッテルの逆回転を知る。「期待されていない」は、必ず本人に伝わります。そして人は、向けられた期待の高さに向かって縮んだり伸びたりします。「ダメなやつ」と見られている人の出力が下がり続けるのは、能力の問題だけではなく、あなたの見方が本人の行動を作っているからかもしれません(鏡の話は、ここにも効きます)。

線引きも、正直に

全部が活かせるわけではありません。無断欠勤や連絡不通のような規律の問題は、強み探しの話ではなく、事実の記録と対話の話です(勤怠が崩れはじめたメンバー)。ここを混ぜると、強み探しが「甘やかし」に化けます。強みを探すことと、規律の線を守ることは、両立します。

最後に

あなたが見つけた強みは、あなたのチームを離れたあとも、本人が一生使います。「あのリーダーが、自分のここを見つけてくれた」——リーダーの仕事の中で、いちばん長く残るのは、たぶんこれです。

チームの中に、まだ見つけていない戦力はいませんか。今週の1on1で、ひとつ聞いてみてください。「何なら、苦にならない?」