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2026-09-29|読了 約2分

評価が「B」だったのは、努力が足りないからとは限らない

客先の評価が「B」だった。障害対応をいちばん引き受けていたのに。

こういうとき、多くの人はまず自分を疑います。何が足りなかったのか、どこで見落とされたのか。でも常駐の現場では、あなたの働きとは別のところで、評価の上限が決まっていることがあります。

評価する人が、単価を払う人でもある

常駐先の評価は、多くの場合、客先の課長やリーダーがつけます。その人は同時に、あなたの単価を払っている側の人でもあります。

ここに、ねじれがあります。Aをつけると、それはそのまま「単価を上げてほしい」という交渉の材料になります。評価表は、次の契約更新で自社の営業が持ち出せる書類だからです。

つまり、正しく評価するほど、つけた人の支払いが増える。

悪意がある必要はありません。予算を預かっている人が、自分の予算を守る方向に少しだけ寄る。それだけで、Aは付きにくくなります。

こういう形で出てきたら、この構造を疑っていい

  • 口頭では「助かってる」「一番頼りにしてる」と言われるのに、評価表の点は真ん中
  • 「うちの基準だと、Aは社員でもなかなか出ない」と説明される
  • コメント欄は具体的に褒めているのに、点だけが上がらない
  • 評価の話になると、いつの間にか契約や単価の話が混ざる

どれも、あなたの働きが見えていないのではなく、見えていても、点にできないときの形です。

努力を足す前に、できること

評価の道が塞がっているとき、頑張る量を増やしても点は動きません。先に、道の方を別に作ります。

  1. 客先の評価と、自分の評価を分けて持つ。 点ではなく「誰の何を助けたか」を一行ずつ残しておく。障害対応なら、いつ・何が止まって・どう戻したか。これは次の現場でも使える、あなたの記録です(評価は「上げてもらう」より「見えるようにする」もの)。
  2. 口頭で言われた言葉を、自社の営業に渡す。 「一番頼りにしてる」は、評価表に載らなくても本物の評価です。単価の交渉は自社の営業の仕事で、材料を持っていけるのは現場にいるあなただけです(あなたの単価は、こうやって決まっていた)。
  3. 自社の評価に、客先の点をそのまま使っていないか確かめる。 自社の評価面談で「客先の評価がBだったので」と言われたら、上の記録を出して、客先の点が付きにくい理由も一緒に伝えていい。

会社の側から見ると

客先の評価をそのまま自社の評価に流している会社は、本人のいちばん大きな働きを、いちばん評価しにくい人に採点させていることになります。

客先から聞くなら、点ではなく「何を任せているか」「いなくなったら何が困るか」を聞く。そちらの方が、単価を払う側でも答えやすく、本人の働きもそのまま残ります。

努力が足りないのではなく、評価の道が塞がっている

そういう場面があります。

Bという点だけを見て自分を削る前に、その点が誰の、どんな立場からついたものかを一度だけ確かめてみてください。

自分の働きがどう見られているのか、立ち位置から確かめたい方は、3分の自己診断も試してみてください。