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2026-07-18|読了 約1分
テストは「ある」ことしか示せない——「全部通りました」の報告を変える
「テストは全部通りました」——リリース前の報告で、これだけを聞いて安心していないでしょうか。
テストは、不在を証明できない
ダイクストラの有名な指摘があります。テストはバグの存在を示せるが、不在は示せない。 証明できるのは「試した範囲では出なかった」までで、「バグが無い」ではありません。ここを分かっていると、リリース前の会話が変わります。「テストは通りました」ではなく、「何を試して、何を試していないか」を言えるようになる。それが信頼される報告の形です。
レビューが見ているのは「書いてあるもの」だけ
コードレビューにも同じ構造があります。レビューは差分に出ているものしか目に入りません。異常系が無い、境界値が無い、ロールバック手順が無い——無いものは差分に出ないので、意識して探さないと素通りします。指摘が活発なレビューほど、書式や命名といった目に見える箇所に時間を使い、抜けている考慮という「無いもの」を見落としていることがあります。
「無い」は見えない、という一点
テストの限界も、レビューの盲点も、根っこは同じです。起きなかったこと、書かれなかったことは、そもそも報告の対象に上がってきません。これは常駐先で評価されにくい仕事にも重なる話で、見えない仕事ほど、感謝されにくいにも書いたとおり、防いだ功績を記録する仕組みは、放っておいてもできません。
今日からできること
リリース前の報告に、「試した範囲」と「試していない範囲」を一行ずつ添えてみてください。レビューを出す前には、「異常系を書いたか」「境界値を確認したか」を自分に一度聞いてみる。どちらも、無いものに光を当てる小さな手間です。
こうした原則は、エンジニアの型の問題集にまとめてあります。