SESOSc

🧑‍💻 エンジニア向けの記事

2026-08-13|読了 約2分

1on1で、上司が話すのは2割でいい

1on1を「進捗確認+説教」の時間にしてしまうと、部下は準備した無難な報告だけを持ってくるようになります。そうなった1on1は、双方にとって苦痛な定例行事です。

原則はひとつだけ。1on1の目的は、部下の思考を引き出すこと。指導や注意は別の場でやる。この一点を守るだけで、時間の質が変わります。

鉄則は3つ

① 話す比率は2:8。上司2、部下8。これを死守します。感覚ではなく比率で意識しないと、善意のアドバイスで気づけば8割話しています。

② アドバイスは最後の手札。答えを言っていいのは、部下が考え尽くした後だけ。先に答えを渡すたび、部下の「自分で考える筋肉」がひとつ育ち損ねます。あなたの答えの方が速くて正しいでしょう。でも速さと正しさは、ここでは目的ではありません。

③ 沈黙を恐れない。沈黙は気まずさではなく、部下が深く考えている証拠です。焦って埋めない。10秒待てる上司は、それだけで希少です。

迷ったらGROWの4問

会話の地図として、この順番で問うだけで形になります。

  1. G(目標):「今日は何について話したい?」「この30分が終わったとき、どうなっていたい?」
  2. R(現状):「いま何が起きてる?」「何が障害?」——事実と感情の両方を聴く。「なぜできないの?」という追及はNG
  3. O(選択肢):「他にどんな方法がある?」「もし制限がなかったら?」——本人から3つ引き出すつもりで。上司が先に出さない
  4. W(意志):「どれをやってみたい?」「いつから?」「自分に手伝えることはある?」——本人の「やる」を引き出してから期限を決める

注意やフィードバックは、別の場で・行動に絞って

耳の痛い話を1on1に混ぜないのは、1on1を安全な場に保つためです。伝える場では、人格ではなく行動を語ります。

  • ✕「君はいつも準備不足だね」(人格への評価。返ってくるのは反発だけ)
  • ○「昨日の会議で、数字が未確認のまま発表されていたね。その結果、会議が中断したよ」(状況→行動→影響。事実だけなら、相手は改善に集中できます)

「なぜミスしたの?」も封印です。「なぜ」は責める響きを持ちます。「次に防ぐには、何を変えられそう?」——What/Howで未来を問う方が、同じ内容でも届き方がまるで違います。

完璧にやらなくていい

2:8が3:7になる日もあります。それでいい。部下が「あの時間は自分のための時間だ」と感じているかどうかが、唯一の合格ラインです。


チームを持つ前の自分の現在地を知りたい人は3分の自己診断へ。リーダー編の他の記事はリーダー・マネージャーのOSにまとまっています。