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2026-07-08|読了 約2分
期待が人を作る——そして「比べる」が人を辞めさせる
「あいつはどうせ伸びない」——そう思った瞬間から、難しい仕事を渡さなくなっていませんか。渡さないから経験が積めず、経験が積めないから本当に伸びない。見立てが当たったように見えて、実はこちらが結果を作っています。
期待は、態度と渡す仕事を通じて現実になる
周囲の期待が高いと成果が上がり、低いと本当に下がっていく現象は、実験でも確かめられています。怖いのは裏側です。「この人は伸びない」と見限った瞬間から、無意識に難しい仕事を渡さなくなり、易しい仕事しか経験させないから力がつかず、それが「やはり伸びなかった」という確認になります。評価が低いことより先に、自分が何を渡したかを見た方がいいかもしれません。
「比べて」不公平を感じた瞬間、人は動く
もう一つ、評価の場でよく起きることがあります。人は報酬の絶対額ではなく、自分の労力と報酬の比を、誰かと比べて見ています。同期の単価が5万円高いと知った瞬間に不満が生まれるのは、金額そのものではなく比が崩れたと感じるからです。ここで人が取る行動は、昇給を求めるだけではありません。手を抜く、比べる相手を変える、静かに辞める——どれも同じ「比の崩れ」への反応です。単価を開示する会社が増えているのは、この比を説明できる状態を先に作るためです。
二つは、根っこで繋がっている
期待の偏りと不公平感は、別の話に見えて実は繋がっています。「この人には投資しなくていい」という無言の判断は、本人には言葉にされないまま伝わり、比べたときの不公平感の火種になります。期待の差は、いずれ待遇の差として本人の目に映ります。
リーダーがやること
- 「この人は伸びない」と感じたとき、渡す仕事を無意識に減らしていないか自分を疑う
- 単価や評価に差がある場合、その理由を本人が納得できる言葉で説明できるようにしておく
- 比較で不満が出たときは、金額の大小ではなく「比」がどこで崩れているかを一緒に見る
自分の期待の掛け方に偏りがないか整理したい方は3分の自己診断へ。判断の型を増やしたい方はリーダー・マネージャー向けの問題集、評価が低く見えるメンバーの見方については「ダメに見えるメンバー」の中の、隠れた戦力も参考になります。